皆さま、こんにちは。satoie(竹田建設株式会社)の竹田亜沙美です。
気付けば9月がスタートし、今年も残すところ4ヶ月。早いですね…と、毎年言ってるな、と思う今日この頃です(笑)
さて、今日は先月行われた地鎮祭の様子と、その物件の土地選びの過程を少しお話しさせていただきます。
自然豊かな地にて


8月23日(土)に岡山市北区にて地鎮祭を執り行いました。
お天気にも恵まれ、晴天の中での地鎮祭です。
K様、おめでとうございます。
写真からも伝わると思いますが、自然豊かな地での建築となります。
敷地は100坪を超える広々とした土地で、近隣も同様にゆったりとした敷地が並ぶ古い住宅地の中、少し高台に位置しています。
敷地の一段上には桃畑などの農地が広がっており、周囲を見渡せば自然と緑豊かな景色が目に入るような、そんな素敵な場所です。
お施主様であるK様と土地探しをしていたのは、今年3月。
ご希望のエリアにて、この土地を含む複数の候補地を調べる中で、この土地を訪れた瞬間「見つけた!」と思いました(笑)
その想いは、お施主様のK様にも伝染したのか、ここを訪れた時に「ここに我が家が建っていたら素敵だな」と思われたそうです。
土地選び
土地を探す、選ぶというのは、とても難しい、といつも感じています。
時に土地勘のないエリアでは難しいですね。
インターネットや土地情報に掲載されている情報は一定数あるものの、やはり知りたいのは、その土地に「実際に暮らす方の生の声」だったり、「どんな人たちが、どんな風に暮らしているか」です。
そんな情報を得る(肌で感じる)ために、街を探索します。


街を歩いていると、偶然通りかかった人とお話しする機会も。
「何してるの?」とスマホで写真を撮りながら歩く怪しい人(私)に声をかけてくれるのは、だいたい地元の少し年配の方です。
「私は建築士なんですが、今、この地域に暮らしたい方がいて、土地を探すために街を歩いています」そう言うと、”仕方ない、教えてやろう!”という感じで「昔この辺りはね…」とその街の歴史や暮らす人のことを教えてくれます。
街の歴史の中には、産業のこと、学校のこと、災害のことや、昔はここまで川だった、海だったとか、そんなことまで話題は広がります。
年齢を重ねると土地を探す上で知っておいた方がいいこと、を自然と理解されていて、私たちが必要としている情報を教えてくれます。
”なんて有難い!”と思うと同時に、「この街には温かい人が住んでいる」ことも実感できます。
暮らしのイメージ


街を歩く中で、色んな方が声をかけてくれますが、時にはこちらからも声をかけます。
「今、何されてたんですか?」と聞くと、「お隣りに野菜あげようと思って行ってるとこなのよ」とか…そんな会話から、街の人と人との距離感を知ることが出来ます。
また時には学校までの通学路を歩いてみて、距離はあっても、この道なら楽しく帰れそうだな…とか、ここは抜け道で交通量が多いから要注意だな、とか、周辺に小学生がいそうな家が多いかどうか、等。
車で通るだけでは得ることや感じることが難しい情報を歩いて集めます。
歩くことで見える目線、そこから広がる景色、音、匂い、空気、湿度、様々なことを感じます。
また車では入れない道も、巡り歩くことで…素敵な木があった!とか、池にカモが泳いでた!とか、ワクワクするポイントを見つることが多いので、単純に楽しいです。
これは設計する建築士として、「お客様にいい土地を」という気持ちと「設計する上で、どういう土地なのか知りたい」という気持ち、そして「その土地のことを知らないと、いい設計は出来ない」という気持ちからです。
そんな街歩きで得た情報から、土地選びを行い、今回の建築計画へと至りました。
実際に設計のお申込をいただいてからも、設計顧問の谷口氏と今回はさらに長い街歩きをしました。
この地は桃や葡萄の栽培が有名な地域で、周囲には桃畑や葡萄のハウスが広がります。
3月終わりに土地を選び、設計のお申込をいただいたタイミングで現地確認に訪れた時には、可愛く咲いた桃の花を見ることが出来ました。


桃源郷の家
自然豊かな環境での暮らしに豊かさや価値を感じられるお施主様(K様)のお考えや、可愛らしい桃の花のイメージがお施主様の奥さまにピッタリだったことから、K様邸は「桃源郷の家」という物件名にさせていただきました。
理想の暮らしを実現する住まいになるという想いと、高台に位置し、住む街が見渡せる「眺望を愉しめる暮らし」という贅沢なポイントも物件名に込められています。
そんな理想の暮らしへの第一歩となる地鎮祭。
土地に宿った神様へ、ここに家を建てるので、土地をお借りしますというご挨拶と、安全に建築工事ができますようにという祈り、この場所で長く建物が存続していけるようにという願いを込める儀式です。




神様へのお祈りが無事に終わり、地鎮祭を終えました。
K様から家づくりをお任せいただいたことに改めて感謝するとともに、これから始まる工事にワクワクしています。
また工事の様子はブログでもご紹介させていただきます。
改めまして、K様、おめでとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
