craftman

01 − satoie advisor & architect

私はずっと業界にいる人と違って、色々な業界を経験してきました。だからこそ、良い意味でお客様と同じ目線を持っていよう、そう思っています。当たり前のように建築の話をするのではなく、固定観念を持たずに色んな視点・目線から物事を捉えて説明できるように心がけています。プロとしてダメなことはダメと伝えることは当然のことながらお客様の意見を取り入れながら互いにとって納得のいく建築をしたいんです。そこは地域の工務店として、お客様と職人さんの間に立つものとしての責任だと思いますし、使命だと思います。それと、家は街の風景の一部なので、家づくりって街づくりの一部でもあるんです。だから、その街のことも考えるし、もちろん環境のことも考えたものをプロとしてご提案しています。

そして、私たちは20年以上前から高性能住宅を研究しながら建ててきました。それは高性能だから良い家だと思って始まったわけではなく、住む人の住み心地や快適性を追求すれば自然と今の高性能住宅に辿り着いたんです。私の祖父の時代から、体に優しい素材を使って、腕の良い大工が良い家を建てようとする様々なこだわりから行き着いた答えだったんです。家づくりって日々の暮らしに直結してて、そういった暮らしの話が多くなるんですが、必ず専門的な知識も必要となるので任せられる存在がいると安心ですよね。信頼できる相手だから、何でも話せるし、家づくりも愉しめる。「ついつい余計な話をしちゃいましたね」ってお客様とよく言うんですが、それって信頼の第一歩というか。そういったコミュニケーションを通じて人と人は心を許して、信頼関係を築いていく側面もあると思うので、お客様とのお喋りも大切にしてますね。

そして、これから2027年に向けて事業承継をしていきます。だからこそ、これから目指すのは地域に必要とされる長く愛される会社であり続けること。先代から50年以上続いてきた会社なので、これからも続けていきたい、また続ける価値のある会社であり続けたいと思っています。私たち街の工務店は、大きな会社ではないので地域の皆さんから応援したいと思ってもらえるような魅力的な「会社」であり、「人」である必要もあると思います。そのためにも努力しないといけないし、研鑽を積まないといけないと考えています。

02 − carpenter

私は、幼い頃から柿の木や屋根の上など高いところに登ることを怖いとはまるで思わない子どもでした。父が左官職人で元々家づくりには興味を持っていたので学生時代には建築を専攻していました。就職は他業種へ行きましたが、結婚を機に妻の実家であるこの会社に転職しました。自分の中では、好きな道に戻ったような気がしたのをよく覚えています。大工としての技術や道具の手入れ方法は、義父や先輩職人から教わりました。その後は会社の方針で、現場だけしかわからないようではダメだということで、建築士の資格を取得して日々知識と責任を持って現場作業に取り組んでいます。

建築現場は色々と厳しい時もありますが、それでも0から形になっていく建物をつくることは楽しくて。完成した後も何十年も残っていくことを考えると嬉しくもあります。だからこそ、そこに住むお客様の気持ちになって家づくりをすることを常に心がけています。難しい納まりに悩んだりすることもありますが、思っていた通りに仕上がった時は、特にこの仕事でのやりがいを感じる瞬間です。現場でお客様から「良かった」と喜んでもらえるのが一番嬉しいことなので、これからも仕事の大小にかかわらず、お客様から喜んでもらえる家づくりに励みたいと思っています。