皆さま、こんにちは。satoie(竹田建設株式会社)の竹田瞳です。
前回ブログでお伝えしてから少し時間が経ちましたが、自宅の計画が進んでおります。
プラン提案から打ち合わせを重ね、間取りや外観デザインなどが決まりました。
今回はパッシブハウスの認定取得を目指すことになり、様々な仕様を改めて検討し直しています。
パッシブハウスとは
パッシブハウスはドイツ発祥の省エネ住宅の基準を満たした住宅です。
年間の冷暖房需要や一次エネルギー消費量、気密性能などの厳しい基準が設けられていて、その基準を満たして認定を受けた建築物のみ、”パッシブハウス”と呼ぶことができます。
断熱性能や気密性能を高め、自然エネルギーを活かして、最小限のエネルギーで快適に過ごせる住宅を目指します。
これまでsatoie(竹田建設株式会社)でも、断熱・気密性能や自然エネルギーを活かすパッシブデザインを取り入れて、少ないエネルギーで暮らせる家づくりをしてきました。
しかし、今までsatoieで基準としていた性能よりもさらに高い性能が求められ、また細部にわたって詳細な計算を行いパッシブハウスの認定の審査は行われます。
そのため断熱材や窓、熱橋部といった断熱の仕様を見直し、遮熱(日射遮蔽)や気密性、空調や換気など、改めて様々なことを学び直しています。
愛媛へ勉強に行ってきました
そんな中、6月27日に愛媛県のアーキテクト工房Pureさんへ行ってきました。
パッシブハウスジャパンの理事を務められている高岡社長にお時間を頂き、設計や施工について勉強させていただきました。
オフィスは12年前に建てられたパッシブハウスです。
板張りの外壁や木製の窓が印象的で、12年前に建てられたとは思えないほど今見ても素敵で経年変化が美しい建物です。
当日は雨の降る蒸し暑い日だったのですが、中に入ると温度も湿度も快適です。
オフィスの中を移動しても温度ムラがなく、心地よい空間でした。
高岡社長に、現在検討している付加断熱や、熱橋部の納まり、気密の取り方や防蟻の対策、換気や空調の計画について質問。
施工写真も見せてもらいながら、詳しく解説していただきました。
特に熱橋部については、土台と基礎、窓回り、下屋や庇の取り合い部分など、細かく図を描きながら教えてくださいました。
自宅のプランも見てもらい、パッシブハウス認定を目指すために変更が必要になりそうな所や、納まりや施工に注意した方が良い所などを一緒に検討していただきました。
まだまだ勉強不足の私たちにもわかりやすいように丁寧に教えてくださいました。ありがとうございます!!
施工現場の見学へ
その後は、ご厚意で近くの現場も見せていただけることに。
実際の施工を見せてもらい、オフィスで教えていただいた納まりを、実物を見ながら学びます。
熱橋部や気密性を高めるために気を付けているポイントなど、現場で働く職人さんのお話も伺うことができました。
窓周りの防水・気密の処理や外部の熱橋対策も丁寧に施工されています。
職人さんもしっかりと知識を持って作業されていて、気を遣いながら施工されているのがよくわかります。
お話していると皆さん意識も高く、責任を持って丁寧に作業することを心がけているのだなと感じました。
他社の現場にも入っている職人さんは「ここの現場が快適すぎて他のメーカーの現場に入れない(笑)」とおっしゃっていたのが印象的でした。
当たり前ですが、工事中はエアコンなどの空調も設置される前なので性能の違いを体感されているんだと思います。
高岡社長も現場の職人さんたちも貴重なお時間を割いていただき、皆さん優しく丁寧に説明してくださいました。
皆さんから良い刺激を受け、まだまだ学ぶことがたくさんあるなと改めて感じた一日でした。
本当にありがとうございました!!
現在はパッシブハウス認定取得に向け、申請の準備と同時に、改めて一から学び直している日々です。
今までの認識が不足していたなと感じることや、知らなかったことも多いのですが、より良い家づくりに挑戦できることは嬉しいことだなと感じています。
自宅の建築は当初より少し遅れてきそうですが、また進捗をご報告したいなと思いますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。