皆さま、こんにちは!
satoie(竹田建設株式会社)の竹田亜沙美です。
9月に入っても暑い日が続いていますね。
それでも朝晩は少し暑さが落ち着いてきた気がします。
今年は8月7日が立秋でしたので、暦の上では秋を迎えています。
とはいえ、秋分の日(9/23)までの暑さのことを「残暑」と呼んだり、「暑さ寒さも彼岸まで」と言ったりすることから、まだまだ暑い日が続いていますが、そろそろ秋を愉しめるでしょうか?
私の予想では彼岸を過ぎても暑いのでは?と思っていますが…春や秋が短くなってしまっている近年の気温変化に寂しさを感じてしまいますね。
さて、前置きが長くなりましたが、今日は以前ブログに書いた資格試験の結果をお伝えします。
以前のブログはこちらから→ブログ「構造計算の内製化に向けて」
現在、参加している構造塾という木造住宅の耐震化を学ぶ場で、参加者全員で受験した「木構造マイスター準一級」という試験ですが、無事に合格していました!
自己採点だと満点でした!(誰も褒めてくれないので、自分でブログに書きました!笑)
木構造マイスター準1級
先日、無事に認定書が手元に届きましたので、ブログでもご報告いたします。
これがあるから、何かが大きく変わるというわけではないのですが、構造計算(許容応力度計算)の内製化に向け、習得してきた知識の確認が出来たと思っています。
そして資格名を見て、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、今回合格したのは準1級。
つまり、1級も存在していますので、まだまだ勉強は続きます。
構造計算(許容応力度計算)については、外部に委託すればいいという考え方もあります。
当社も小さな会社ですので、スタッフも少なく、外部に委託する方が現実的です。
しかしながら、2025年の建築基準法改正に向けて外部に委託できない状況も予見されているのです。
基本的には信頼できる委託先と連携していきますが、内製化の準備を進めています。
構造計算の内製化に向け取り組む理由
内製化できる体制になるよう進めている理由は大きくわけて2つです。
1つ目は他人任せの構造計算ではなく、設計者である私たち自身が構造計算を出来る状態になることで、設計の幅も広がり、無理や無駄のない強さと美しさを備えた建物を設計できると考えるからです。
ここで言う構造計算が出来る状態というのは、ただソフトを使いこなすという意味ではありません。
地震など建物に力が加わった時に、どのように力が伝わり、それに耐えるための木材の大きさや金物等が適切に配置された設計になっているか。
耐力をもつ壁がどのくらいの量あり、それがバランスよく配置されているか、などなど。
そして建物が長く使われるためには、住む人の生活スタイルや住む人自体を変えながら、柔軟に対応できる造りであるべきというのが私たちsatoieの考えです。
耐震性の高い建物でありながら、可変性も合わせ持った建物にするためには、計画当初から柱の位置など配慮して設計を行わないと、そのような建物にはなりません。
その点でも、設計者である私たちが理解する必要があるからです。
2つ目は来るべき2025年の建築基準法改正に向け、構造計算を請け負っている業者の業務がパンクすることを見越してです。
この改正により、耐震性や省エネ性が現行の基準より高くなり、業界は少し混乱する可能性はあります。(省エネ性については、海外と比べるとまだまだ低いな、という印象ですが…)
この改正により構造計算が必要な建物の範囲が広がり、需要と供給のバランスが崩れることが予想され、構造計算に要する時間やコストがアップする可能性があります。
そういった状況が起きた場合に、社内で構造計算が出来る体制であれば、工期や予算に影響なく進めることが出来ると考えているからです。
大切なのは長く続く安心と安全
現在参加している構造塾も、今月で一年を迎えました。
複数の工務店がグループとなり参加した今回の学びの場は、一旦期間満了により最終回となりました。
一人で学ぶよりもグループで学ぶことにより、色んな角度からの意見や疑問に触れることができ、自分でも成長を感じられる一年となりました。
初めは構造計算は、これまで通り計算業務を主で行っている設計事務所に任せたらいいと思っていました。
どこか苦手意識もあったように思います。
でも不思議なことに、学びの場で知識に触れることで、いつの間にか深く知りたい、理解したいと思うようになりました。
難しく考え過ぎていたのかもしれません。
グループでの学びは最終回でしたが、これで終わりではありません。
また違う形で学びは続き、構造計算の内製化に取り組むと共に、内製化後も学びを辞めず、地域の皆さまに「長く続く安心と安全」を当たり前に届けられるよう、歩み続けたいと思います。