
岡山市の高台に建つ「桃源郷の家」。
南には街並みが広がり、東には美しい山並みや桃畑の見える、のびやかな景色に恵まれた住まいです。





敷地に立った時に感じた”この土地ならではの心地よさ”を大切に、景色の広がりや光の表情をそのまま室内に取り込めるように計画しました。
空間を大きく仕切らず、ゆるやかにつながるつくりとすることで、落ち着いた広がりと開放感のある住まいになっています。
2階の南側には大きな開口部を設け、窓辺にはゆったりと腰かけられるベンチを造作しました。
窓を開けるとベンチに腰かけたまま展望台へ足を下ろすこともでき、立体的なつながりを持たせています。
展望台の手摺はオリジナルでデザインし、足を下ろして座れる形に仕上げました。
山並みや空が移ろう時間を静かに愉しめる、この家を象徴する特別な場所です。



キッチンは扉を建具屋が仕上げ、その他は全て大工が手がけた木製の造作キッチン。
チェリー色に塗装した木の質感が紙クロスと調和し、美しい景色を眺めながら料理ができる、暮らしの中心となる場所です。
朝の光、午後の陰影、季節ごとに変わる景色の表情が、日々の時間にそっと寄り添ってくれます。





室内は、木と紙クロスを基調としたやさしい素材でまとめ、時間とともに深まる風合いを愉しめる空間に。
建具を最小限に抑え、必要に応じて仕切りを足せるつくりとすることで、暮らしに合わせて柔軟に使える住まいになりました。








外壁は白い塗り壁で仕上げ、玄関側にはお庭を設けました。
お施主様の好きな花を中心に、庭師さんがこの土地の空気に合うよう選んだ植栽が並び、白い外壁にもやさしく映える佇まいです。
家族や訪れる人を穏やかに迎えてくれる、この家の大切な表情のひとつになっています。



