前回の第一部:宿泊体験を決めた理由と竹田建設との出会いを経て、今回の宿泊体験レポート第二部は私の妻(建築素人)が泊まって、子どもと過ごしてみて感じたことをまとめたレポートになります。
外観の第一印象
モデルハウスに到着してすぐ、まず外観に目を引かれました。

壁の色合いや植栽の配置がちょうどよくて、家全体が街並みに溶け込んでいる感じがしました。実家にもないので思ったのは、植栽があるとないとでは大違いですね。季節ごとに表情を変えそうで、暮らしの中に小さな変化をもたらしてくれるんだろうなと思いました。ポストも主張しすぎず家に馴染んでいて、余計な存在感を出していないのも好印象。あと玄関横にはベンチがあって、ご近所さんと腰かけておしゃべりしている姿が自然と想像できました。外観を見ただけで「ここでの暮らし」を思い描けたのは初めてかもしれません。

到着してすぐに見てとれる外の雰囲気がよかった分、玄関を開けるときの期待感も大きくなっていました。
玄関を入った瞬間の安心感
玄関を開けると、木の香りがふわっと広がって思わず深呼吸してしまいました。(ちなみに使っていた膝掛けは家に帰っても木の匂いがしてました)照明のやさしい光が壁に反射していて、落ち着いた陰影がいい感じ。「帰ってきてホッとできる場所」って、きっとこういう雰囲気なんだと思います。入って目の前にある玄関収納も便利そうで、アウターやアウトドア用品をそのまま片づけられるのは子育て世帯にはすごく助かると感じました。

あと、個人的には色味も統一されていて、すっきりしているのに冷たさがないところがとても好きになりました。

室内の雰囲気と過ごしやすさ
1階はすっきりしているけれど、ところどころに置かれた植物や照明がインテリアとして馴染んでいて、緊張しない空間というか、うまく表現できないですが「自然体」でいられる空間でした。小窓から外を覗いたりすると緑が見えて気持ちよかったです。それに、収納は見せるところと逆に隠してスッキリ見せたりできるのも、暮らす人の気持ちに寄り添った工夫だと感じました。



普段暮らしている賃貸(築15年・2LDKメゾネット)は、リビングがダイニング兼用で狭く、子どもがおもちゃを広げると一気に窮屈に。エアコンをつけても夏は暑く、冬は底冷えし、結露やカビにも悩まされています。

洗濯物も乾かず、朝になっても湿ったまま…。だからこそ、このモデルハウスの「広さのゆとり」と「心地よい空気」に感動しました。ここなら、子どもが好きなだけ遊んでも大人は窮屈に感じないし、暮らしがもっと穏やかになりそうです。それと、実際に滞在して一番驚いたのが、室内の空気そのものでした。

空気の心地よさ
滞在中は室温も湿度も安定してるなと体感で感じ取れました。とにかく快適でした。じめじめもカサカサもなく、都会から田舎に行ったときに感じる澄んだ空気をそのまま吸っているような感覚です。

洗面所でびちょびちょになったタオルも、お風呂場も朝にはしっかり乾いていてびっくり。普段の家では夜に洗濯して干しても、朝まで湿ったままなのに…。お風呂も翌朝にはカラッと乾いていて、「こういう家が当たり前にあるんだ」と衝撃を受けました。それに、室内の空気が心地いいからこそ、外の庭やデッキに出たときの違った晴々とした心地よさも余計に際立ってる感じがして好きでした。
庭とデッキでの時間

庭は三角形だったので最初は「狭いのかな」と思っていましたが、実際にBBQをしてみると十分な広さでした。子どもたちは走り回って、大人はデッキに腰かけてゆったり過ごす感じ。囲いがあるので外から丸見えにはなってなくて、でも視線は抜けて空が広がってる。このバランスが絶妙でした。ウッドデッキにゴロンと寝転がると街並みは消えて、空だけになるんです!

翌朝実際にそうしたのですが、「毎朝ここで朝ごはんを食べたいな」と、自然にそう思える場所でした。外と内のつながりを楽しんだあとは、暮らしやすい動線の便利さにも気づきました。

暮らしやすい動線
玄関から2方向に分かれてそれぞれの部屋へ行ける設計は、とても実用的でした。外遊びから帰ってすぐにお風呂へ行けたり、すぐ収納へ行けたり。

家族全員が同時に帰宅しても混雑しない工夫があるのは、日々のストレスを減らしてくれると思います。こうした暮らしやすさは、私たち大人だけじゃなくて子どもにとっても居心地の良い空間になっているとも思いました。
子どもがリラックスできる空間
子どもは、家全体を遊び場にしていました。畳や無垢の床に寝転んでごろごろしたり、和室でかくれんぼをしたり、庭を走り回ったり。自然な素材に触れているからか、普段よりも肩の力が抜けてリラックスしているようでした。

行ってすぐ、それから2日目にも「ここに住みたい」と言ったときには、親としてもぐっときました。普段の狭い賃貸では「遊ぶ=片づけなきゃ」の繰り返しで制限ばかり。この家では「思い切り遊んで、思い切り休める」時間がありました。そんな子どもたちの様子を眺めながら、暮らすというのもまた格別でした。

夜と朝の体感
夜はとても静かで、2階のデッキに出ると空いっぱいの星が広がっていました。風が心地よく吹いていて、ただそこにいるだけで贅沢な時間。朝はやわらかな光が部屋全体に広がり、自然とすっきり目覚めることができました。普段の家では、寝苦しい夜や寒さで布団から出られない朝ばかり。だからこそ「気持ちよく眠れて、気持ちよく起きられる」ことが、こんなに幸せなんだと気づかされました。

宿泊体験をしてみて
住宅の素人でも普段の住まいとの違いを一晩でこれほど実感できるとは正直思っていませんでした。空気の質、広さの余裕、自然とのつながり…。どれも快適さを生む要素ですが、それ以上に「家族みんながのびのびできる場所」であることが一番の魅力でした。
この体験を通して、「住まいが人の暮らしをどう変えるか」を実感できたのは、とても大きな気づきでした。まだ泊まったことがない方には、ぜひ体感して見てほしいと思った体験でした!
以上が妻との会話から書き起こしたコラムになります。
続いての第3部完結編では、筆者である私の目線で実際に泊まって感じた建築的視点でのリアルを綴ります。プロと普段関わるある意味プロが体感を通じて思うことは!?第3部も合わせてご覧ください。
それでは!
「住宅に関わる私自身の建築的視点からの体感」
第3部のコラムはこちらから>>>